Top デジカメを始める方へ デジカメの使い方 基本的な写真の話 撮影テクニック PCの操作 デジカメ用語集 フィルム 使用感
スポンサードリンク

AFモードとAFエリアモードは選択しよう、AFモードとAFエリアモードの効果と意味

最近のデジタルカメラは、撮影条件を認識して自動的にAFモードとAFエリアモードを切り替える機能があり、最近の多くのカメラでは自動的に選択するモードが標準設定となっていますが、残念ながらあまりその精度は高いとは言えない状況のようです、そこでAFモードとAFエリアモードはとりたい物に合わせて切り替えていくことをおすすめします。変更のやり方は機種によって異なるため、説明書のAFモードやAFエリアモードの変更のページをご覧ください(説明書の索引からAFやフォーカスの欄を探すと楽だと思います)

AFモードの種類と意味

各社呼び方と細かな仕様は違いますが、おおよそ効果は同じなのでひとくくりにします。

AFシングルモード
呼び名 キヤノン:ワンショットAF Nikon・ソニー・ペンタックス:AF-S オリンパス:S-AF
向いている被写体:花や風景や記念撮影など動きの少ないもの

シャッターボタン半押しで、ピントが固定されるモードで、速度よりも精度を重視した制御となるため、動きの少ないものを撮影するのに最適なモードと言えます。また、このAFモードは、AFエリアモードのシングルとの相性が最もよくなります

AFコンティニアスモード
呼び名 キヤノン:AIサーボAF Nikon・ソニー・ペンタックス:AF-C オリンパス:C-AF
向いてる被写体:走ってる鉄道やスポーツなど動きのあるもの

シャッターボタンを半押し、またはAFボタンを押し続けてる間、常にAFエリア内の被写体とのピントをあわせ続けようとするモードで動きのある物を撮影するのに最適のAFモードとなります、またこのモードの場合、いくつか用意されているAFエリアモードを選択することで鉄道のように動きが予想しやすい被写体向きの設定や、スポーツや野鳥のような動きの予想しにくい撮影に向いたモードにすることもできます。AFエリアモードについては後ほど書きます。

AFオートモード
呼び名 キヤノン:AIフォーカスAF Nikon・ソニー:AF-A (ペンタックス、オリンパスは呼び名が分かりませんでした、実装されてる機種がまだない可能性もあり)
向いてる被写体:特になし(汗

AFモードをAF-SとAF-Cに状況に合わせて自動的に切り替わるモードですが、まだ十分な精度とは言えず、例えば花をとるときにピントをあわせてAFロックし、すこし構図を整えようとカメラを動かすと、AF-Cに切り替わってしまい、あらぬところにピントがということも起こりえるため、現時点ではまだまだ使いやすいとは言いがたいモードです、しかも困ったことにこのモードが標準設定となってるカメラもあるので、AFモードはオートモードではなく、シングルモードとコンティニアスモードにとりたい物に合わせて切り替えていくことをおすすめします。

AFエリアモードの種類と意味

一応メーカーのページなどで調べましたが、見つからなかったものに関しては該当なしとしました、もしかしたら機種によっては該当する機能があるかもしれませんので、その点はご了承ください

シングルポイントAFエリア
呼び名 キヤノン:スポット1点AFエリア(1点AFエリア) Nikon:シングルポイントAFエリア ソニー:ローカル ペンタックス:セレクト オリンパス:シングルターゲット
向いてる被写体:動きの少ない風景や花や記念撮影

基本的に、AF-Sモードとの組み合わせで使うモードでピントをあわせる場所1点を選択してピントをあせます。ピンポイントでピントをあわせるため精度が高いのが特徴、一部の機種ではさらにピントエリアを小さくしよりピンポイントでピント合わせが出来るモードを用意してる機種もあります。

ダイナミックAFエリア
呼び名 キヤノン:領域拡張AF ニコン:ダイナミックAFモード ソニー:該当なし ペンタックス:セレクトエリア拡大 オリンパス:該当なし
向いてる被写体:動きのある被写体 鉄道など

シングルポイントAFエリアと同じく任意のAFポイントを選択することが出来ますが、任意のAFポイントに隣接するAFエリアも同時に有効になります、これによって被写体がAFエリアから多少外れても即座に隣のAFエリアでピントを追い続けることができるので、動きのある被写体に比較的強い方式といえます。またメーカーによっては追加設定で至近距離優先モードをつけることができるメーカーもあります、この場合選択したAFエリアとその周囲のAFエリアの中で一番近い距離にあるものにピントをあわせるという動きになります

ゾーンAF
呼び名 キヤノン:ゾーンAF ニコン:グループエリアAF ソニー:ゾーン ペンタックス:ゾーンセレクト オリンパス:グループターゲット
向いてる被写体:動きのある被写体の中でも動きが大きい物 スポーツや野鳥や動物など

範囲限定版のオートエリアという感じのモード、AFを行う場所を大きく右上・右・右下・左上・左・左下・上・中央・下のエリアに分けて、選択した範囲内のAFエリアがすべて有効になります。ダイナミックAFよりさらに広い範囲で測定するため、AFエリアから大きくずれた場合にも追尾する可能性が高くなるので、動きの予想しにくい動体撮影に威力を発揮します。弱点としては、ダイナミックAFエリアと違い大きい範囲で測定するので範囲内のどれにピントをあわせるかは、カメラによる自動選択となってしまいます、そのためピントをあわせたい物とは違う物にピントがあってしまうこともあるようです。ただ範囲を限定してるためとんでもないところにピントが飛ぶことは少なく使いやすいモードです

トラッキングAF
呼び名 キヤノン:該当なし ニコン:3Dトラッキング ソニー:追尾フォーカス ペンタックス:動体追尾 オリンパス:該当なし
向いてる被写体:動きのある被写体の中でも動きの大きい物 スポーツや野鳥や動物など(注意:大きく近寄ってくるもや遠ざかるものは苦手な可能性あり)

ダイナミックAFエリアと同じく任意のAFエリアを選択してピントをあわせますが、このときに被写体の色や形なども同時に認識します、被写体動いたときに被写体に追尾してAFエリアが次々と変更されるため、一度AFでピントをあわせれば、AFエリアのある範囲すべてでピント合わせ続けることが出来るので、動きの予想しにくい被写体に特に向いています、以前はニコンの独壇場だったようですが、最近はトラッキングAFをもつカメラが増えてきてるようです、弱点は大まかな色と形で被写体を認識するので、似たようなもの例えば同じユニフォームの選手が複数入り乱れると、カメラが追っていた被写体を見失って迷うこともあるようです。そういうシーンでは、ゾーンやダイナミックAFエリアの方が向いてるかもしれません。

2017年追加:大きく近寄ってくるもや遠ざかるものは、同じ被写体でも大きく色や形が変わるため苦手という弱点もあります、どういうことかというと、例えば遠くに小さく写ってる車を3Dトラッキングで合わせると、点のような車と背景の色で大まかな色と形を認識しますが、どんどん車が近づいてくれば、当然車は大きく写るため、背景が少なくなります。そうすると最初の一枚でほとんどの色を占めていた背景の色がなくなるため背景の色を探し始めてピントがとんでもないところに飛ぶという現象が起こります。(正直、ソフトウェアの作りこみで何とかなりそうなので、メーカーによってはあまり起きないかもしれませんが一応弱点として追加しておきます。)

このような現象を考えると、3Dトラッキングは横方向への動きが多いもの向きといえそうです。

オートエリアモード
呼び名 キヤノン:自動選択AF ニコン:オートエリアAFモード ソニー:ワイド ペンタックス:オート オリンパス:オールターゲットAF
向いてる被写体:記念撮影かな?

被写体の形や色などから、ピントをあわせる物をカメラが自動的に判断するモードで、メーカーによって考え方も異なり、最もカメラに近いものを優先してピントをあわせるメーカーもあれば、人間を優先するメーカーもあります、うまく機能すると便利ですが、必ずしもピントをあわせたい物をカメラが自動選択してくれるとは限りません、撮りたい物とは違う物を選択されることも多い現時点では、使い勝手のいいモードとは言えないので、動きの少ない物をとるときは、シングルエリアモード、動きのあるものはダイナミックAFエリアやゾーンやトラッキングなどを選択して撮影された方が撮りやすいと思います。

AFモードやAFエリアモードの選択で撮影のしやすさは大きく変わるので、標準設定のままでなく自分の撮影スタイルにあった、AFモードとAFエリアモードを選択して撮影を楽しんでください!

スポンサードリンク

おすすめ記事

カメラの話(デジカメ編 銀塩編)   デジカメ部屋へ戻る