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比較的手軽に超望遠を手に入れる方法

メジロなどの小さな鳥が飛んできたときに、撮影したいと思ったことは何度かあるかもしれません、しかし、いざ小鳥を撮影しようとすると超望遠がないとなかなか難しいものなのです。

しかし、デジタル一眼レフで超望遠レンズを購入しようとすると、その価格に愕然とするかもしれません、というのも 例えば、AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR というレンズを購入しようとすれば、112万円、重量は3880gという超重量級のレンズとなってしまい、そう簡単に手にすることのできるものではありません。

しかし、カメラを選べば、ぐっと手軽に同等の「画角」ならば手にすることが出来るのです。あくまで、「画角」で同等の「画質」ではありませんが、超望遠撮影に興味があればぜひ検討に値すると思うので、紹介したいと思います。

超望遠を使うと、小さい鳥などもここまで大きく撮れる

最近、540mmの画角で撮影出来るカメラを手に入れたので、去年200mmの画角で撮影したメジロの写真と、今年540mmの画角で撮影したメジロの写真を比較してみます。メジロのように近寄るのが困難な小鳥を撮影する場合はやはり、超望遠が非常に有効でした。

200mm相当の画角で撮影
540mm相当の画角で撮影
センサーサイズの小さいカメラを使って超望遠を手軽に

基本的に、画質はセンサーが大きいほど有利ですが、それだけ大きなレンズが必要となります。とくに超望遠域となるとその差は非常に大きくなります。

たとえば、1/2.3型のセンサーであれば、35mm換算焦点距離は焦点距離の約5.6倍で200mmのレンズさえあれば1120mmという超望遠撮影が可能になるわけです。その利点を最大限に利用したカメラとして、高倍率ズーム搭載のコンパクトデジカメは、3倍ズームレンズをつけた一眼レフカメラ程度の大きさで1200mm級の超望遠を実現してるカメラが多くのメーカーから発売されています。

とはいえ、ニコンユーザー限定にはなりますが、高倍率ズームコンパクトより個人的にはこちらのチョイスをおすすめしたいと思います。

Nikon1を使って手軽に超望遠撮影をする

ニコンの場合、ミラーレス一眼として「Nikon1」シリーズを展開しています、このNikon1はセンサーサイズが1インチとミラーレスとしては小さく、高級コンパクト程度のセンサーサイズしかありません、そのため、35mm換算焦点距離は焦点距離の約2.7倍となり200mmのレンズをつければ、540mm相当の画角が得られることになります、つまり「AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR 」を取り付ければ、冒頭に書いた「AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR」をフルサイズの一眼レフに取り付けたのとほぼ同等の「画角」が得られるわけです、それでいてレンズの価格は112万円から19万円に、重さも3880gから850gと大きく軽量化が出来ます。

また、高倍率ズームコンパクトと違い、レンズ自体はニコンの一眼レフと共有出来るというのも大きなポイントとなります。いくら小型だといっても、高倍率ズームコンパクトと一眼レフという選択では、一眼レフ2台分の大きさになりますが、レンズを共有出来るミラーレスの場合、ミラーレスカメラとレンズアダプターさえカバンに入れておけば、一眼レフについてるレンズを借りることでいつでも超望遠撮影が可能になり、普段から200mm前後のレンズを持って行く方であれば、実質増える重量は、Nikon1本体とレンズアダプターの500g程度なので、500mm近い超望遠を使うかどうかわからないようなときでも気軽にカバンに入れておくことが出来ます、そういった意味でもニコンのデジタル一眼レフを使っていて、ちょっと超望遠撮影もしてみたいという方には、+Nikon1 という選択は大いにあると個人的には思います。

それと、レンズ一体型の1200mm相当の画角を持つコンパクトデジカメと比べると、やはりNikon1は高画質なのも嬉しいポイントだと思います。

高倍率ズームコンパクトのレビュー記事のサンプル画像と比べてみるのもいいかもしれませんね。

高倍率ズームコンパクトのレビュー記事リンク

Nikon1 J3 + AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR のフル画像

興味があれば、比較してみてください、ともに昼間の屋外と比較的いい条件ですが、等倍で見るとボケの周辺のなめらかさなど、かなり大きな差があるのがわかるかと思います。

ところで、トリミングとどこが違うの?

センサーサイズが小さいから、望遠になるのは、単純に大きなサイズのセンサーから小さいサイズのセンサー分だけトリミングしてるに過ぎないという意見もあると思います。

それは、全くその通りでフルサイズのカメラに200mmのレンズを取り付け、その中央だけを切り抜けば、Nikon1を使わずとも540mm相当の「画角」にすることが出来ます

しかし、フルサイズの200mmから540mm相当の画角を切り出すとなると、全体の面積の約13.5%となり86.5%を捨てることになり、フルサイズで現時点で最高画素数の5000万画素の機種を使っても675万画素に、フルサイズで一般的な2400万画素だと約325万画素となり、5000万画素ならともかく、2400万画素のフルサイズからトリミングした場合は、もうちょっと画素数ほしくなってしまう人も多いかもしれません。ちなみに、APS-Cの2400万画素からなら約750万画素なので、トリミングも十分選択として考慮は出来そうです。

もう一つは、手間の差です、一枚一枚トリミングしていくとなるとかなりの手間がかかるのでカメラ本体を切り替えることで超望遠の画角に出来るというのは、撮影後の手間を大きく減らせると言えます。

もし超望遠撮影に興味があれば、超望遠用に、Nikon1を筆頭として、小型センサーの望遠機は検討に値するかと思います。

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