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絞りとシャッター速度と露出の関係

写真を撮る場合には、フィルムやCMOS・CCDにちょうど良い光を当てないと、きれいな写真が撮れません。このちょうど良い 光の量を当てると 「適正露出」 になります。

では、どうやって 光の量を調整するのかと言いますと、「シャッタースピード」 と 「絞り」 この二つの組み合わせで、CMOS・CCDやフィルムに当たる光の量を調整します

感度 と 光の量の関係

まず、絞りとシャッター速度の組合せの前に 感度について 扱わせてください、ちょうど良い光の量は フィルムやCMOS・CCDの「感度」によって変わってきます、露出の作業は、コップに水を入れる作業に非常に似ていますので、コップと蛇口を例に話を進めていきます

高感度は 「小さなコップ」 低感度は 「大きなコップ」に水をためるような物です、小さいコップの方は 少ない水で水を満たすことができます、つまり、高感度は 少ない光の量で「適正露出」なります

また、コップから水があふれてしまうと オーバー露出、コップに少ししか水がたまってないと アンダー露出 と考えるとわかりやすくなると思います。

かなり長い図になって見にくかったので、以前図で説明してた部分を動画にしました。以前の説明をご覧になりたい方はこちらからどうぞ

露光量を蛇口と水に例えてみた
シャッタースピードと絞りの組合せは、何通りもある

ここで、また シャッターの話しの時にも軽く扱った段と言う言葉を持ち出しますが、段は、光の量が2倍になれば +1段 半分なら −1段 でした

さて シャッタースピード 1/125s 絞り F5.6 で適正露出となる場合に、絞りをF4に設定すると F5.6 に対して F4 は+1段ですから、絞りを +1段 開いたことになり、光は2倍入ってきます。(コップのたとえで言えば、F5.6 の時よりも 2倍の水量がでている状態 に相当)

ですが、このときに 1/125sに対して −1段のシャッタースピード 1/250sに設定すれば、シャッタースピードで、受ける光の量を半分に減らすことが出来きます。(コップのたとえで言えば、水を出す時間を 半分に減らした ことに相当します)

つまり、差し引きすれば、1/125s F5.6 の時と同じ量の光 になるため、トータルでは、適正露出を維持できるのです。

絞りとシャッタースピードは 段という光の量で考えると、ちょうどシーソーのような関係が成り立つことがわかります

片方が +1段にしたら もう片方を −1段+2段なら もう片方が−2段 という具合に・・

上記の例の場合、ほかにも適正露出となるパターンは こんなにあります、(もちろん これですべてではありませんが・・全部書くと大変なので m(__)m)

1/30s F11 1/60s F8 1/125s F5.6 1/250s F4 1/500s F2.8
シャッタースピード +2段 +1段 +-0 -1段 -2段
絞り -2段 -1段 +-0 +1段 +2段
合計 +-0 +-0 +-0 +-0 +-0

では、適正露出になる絞りとシャッター速度の組合せが何通りもあるなかで、何を基準に シャッタースピードと絞りを 選ぶのかというと・・実は、シャッター速度 と 絞りは 露出を決める役目だけではなく、それぞれ、作画にも非常の大きな役割を持っています。

その 作画意図によって 選ぶべき絞り や シャッター速度がでてきます。
それは 次に扱います

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