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露出補正の説明を説明書で見ると
「逆光や背景が明るい場所での撮影で、被写体が暗くなってしまったり夜景の撮影でライトが明るすぎるようなときに露出を補正します」(キヤノン IXY700の説明書より)
多くの説明書ではこのような説明になってると思います
おそらく、これらの機能の説明を見て露出補正をつかえば、「撮影時の設定のまま」写真の明るさを変えて撮れると思ってしまわれる方もいるかもしれませんが、実際の動きはそれとはちょっと違うのです
説明書には 「露出を補正します」とか「露出を変えます」という言葉があります
この露出補正というのは、集める光の量を変えると言う事を意味してます
露出というのは シャッタースピードと絞りなどを使って、ちょうどいい光の量を集める作業となります、集めた光の量が多ければ明るい写真に、少なければ暗い写真になるのです
詳しくは「絞りとシャッター速度と露出の関係」を参考にしてみてください
今回の露出補正の動きも光の量を水の量にたとえて説明します、露出補正というのはカメラが最初に決めたためる水の量(露出)を人間のほうで意図的に変えるように指示するのが、露出補正なのです。
実際の撮影において、周りの環境の明るさを変えるというのは不可能に近い場合がほとんどですから、(暗いからって 部屋の照明をどーんと増やすとか 無理でしょう)
水道とコップのたとえで言えば、水道から出る最大の水の量を変えることは、ほとんど不可能です、蛇口を一番開いた状態で出てくる水の量は決まってる状態といえます
仮に絞りは一番開いた状態でためる水の量を変える場合、どこが変わってくるかを図を交えて書いてみます
ためたい水の量 | ためるのにかかる時間 |
![]() |
1秒 |
カメラが決めた必要な水の量(露出)は、1リットルで 現在の水の勢いでは蛇口を一番開いた状態で1リットルためるのに 1秒かかる、水道を使ったすると当然1リットルためるのに必要な時間(シャッタースピード)は1秒となります | |
![]() |
2秒 |
カメラが最初に決めた水の量(露出)では、量が足りない(暗い)ので露出補正を行って、2倍の水の量、2リットルをためましょう と指示した場合
ためる水の量(光の量)が2倍に増えたため写真としては明るく撮れます。 水の勢い、1リットルためるのに1秒というのは変わらないので、2倍の2リットルをためるには2秒という時間(シャッタースピード)がどうしてもかかります |
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![]() |
1/2秒 |
カメラが最初に決めた水の量(露出)では、量が多すぎるので(明るすぎる)ので露出補正を行って、半分の水の量0.5リットルをためましょうと指示した場合
ためる水の量は半分に減るため写真としては、暗く写ります 水の勢いはこちらも変わりませんので当然1リットルの半分の水の量では時間も半分ですみます |
どういった場合に、露出補正が必要になるかというと、自分の意図に合わせるために、意図的に明るめにとりたい場合や暗めにとりたい場合に使用したり
黒っぽいものが多いシーンや白っぽいものが多いシーンなどは、カメラが明るさを勘違いしてしまいやすいので露出補正が必要となります
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